フランスでの部屋探しにて…

フランス、南仏で部屋探しをしていて、詐欺に合いそうになった話をまとめました。

 

結論からいうと詐欺だったかどうかは正直微妙なんですが、怪しい点が多かったので少しでも参考になればと思います。

 

 

フランスでの部屋探しにて

■部屋を探すことになった経緯

日本で予め住む家を知人づてに確保して、9月から語学学校に通う手筈で現地に入った。

現地に到着したのは8月末で、家の場所が交通的に不便だった事や他に事情もあり、とりあえず9月いっぱいで出ることにした。
この時期僕が滞在する街ではフランス人でも物件を見つけるのが難しいらしく、いくつかある家探しサイトを見て回っていたところだった。


■状況

・9月いっぱいで部屋を出なければならない。
・フランスでは9-10月が新学期なので、日本で言う3月,4月のような感覚。
 ただし日本と違って予め仲介業者を通して物件を抑えておくというよりは、電話で家主に直接内見取付けて、部屋が空いてて気に入れば即入居みたいなスタイル。
・内見予約など電話でのやり取りが主なので、テキストベースだと相手にされないことも多い。
・外国人は保証人がいないので物件が決まりにくい。
・即入居が多いので、10月からの入居の募集がまずない。


■経緯

Leboncoinという日本でいうジモティー(ネット掲示板)みたいなサイトで、380€の物件を見つけた。
中心街にあり、しかもアパートだったので条件は抜群に良かった。
「おっ!」と思って早速メッセを送ってみたところ、直ぐ返事が来た。
内容は価格の理由と、その他の条件などだった。内容自体は丁寧なものだった。
価格の理由としては
「私たち夫婦はベルギーに住んでいて、娘が今度ベルギーに移住するので信頼できる人にアパートを貸したい」
という内容だった。
その後、普通に内見の予約まで取り付けた。内見は2日後の昼頃。

しかし、この時点で「何かおかしい…?」と思った。
何が不審だったか。
・レスポンスが早すぎる
・自分がコンタクトを取った後、彼の掲載物件が消えていた
・上記の状況から、破格の待遇かつ物件の少ない時期なのにほとんど競争相手がいない様子である
・信頼できる人…?外国人で保証人のいない自分が、フランス人(とも限らないが)の信頼に値するかというと微妙
という点だった。

特にレスポンスの早さは個人的に非常に気になった。
基本的にフランス人は見てんのか?ってくらいレス遅くて、特に何度もやり取りしてると突然返事が来なくなることもあった。
それに掲載物件がコンタクト後に消えていたことも今までなかった。

そんなところで、不審に思ってはいたが条件が良いのでとりあえずそのままにした。
翌日留学エージェントの方に、やり取りの一部をメールで送って確認してみた。
そうすると案の定「詐欺だろう」とのことだった。以下詐欺であろうと言える点。
・フランス人がしない間違いがあること
・フランス人でなく保証人もいない外国人に破格の条件で部屋を貸す理由がない
・詐欺でなくてもフランス人じゃないあなたが借りられることはほとんど在り得ない

更に、敷金だけ複数の学生から受け取ってトンズラするタイプじゃないかな、とのこと。
フランス語の間違いはさすがに気付かなかった…まあフランス人じゃない線もあるけど。

その後、家主に内見キャンセルのメールを入れると、
「本当に良いの?よく探してみて、他にこんな物件ないよ?」
と返事が来た…
この瞬間に詐欺だと確信した。引手数多のこの時期、この条件で僕を引き留める理由が詐欺以外に見当たらなかった。


■以下は事後時間が経ってから書いた

 

とまあ、直後に書いたやつはこんな感じ。

ただ見返すと「100%詐欺だった」とは言い切れない気がする。
詐欺じゃない可能性もあるけど、怪しいのは間違いなくてグレーというところ。
特に「詐欺じゃなかったかも」と思う根拠は敷金が普通に1ヶ月分だったところかな。
法律では敷金は1か月分て決まってるらしいのだが、色んな人とコンタクト取ってると「保証人がいないから〇ヵ月分ね」って普通に3ヵ月分とか言われることも多々あった。
もし自分が詐欺師ならこれを口実にもっと高額な敷金を要求したかな、と思う。偽装するために一般的な金額を提示した可能性もあるけど。

しかしどの道火種に突っ込む様な博打をする意味はないので、これでよかったと思ってる。
この経験で「自分は騙されない」っていう認識が良くないって言うのが良く分かった。
「騙されるかも」っていう認識でないとそもそも疑う事が出来ないよね。

 

 

 

以上、この記事が少しでもこれから海外渡航する人の参考になれば幸いです。
大したことは書いてないけどね…