フランス語の勉強法【読解編】 中級者向け

内容は中級者向けの読書をしながらの読解の勉強法です。

正直な話、大筋は知り合いの仏語ペラペラな日本人の方から教えて貰って、物ぐさな私でも続けられるように最適化した勉強法です。

私は暗記も非常に苦手ですが、これは結構定着し易いです。

ただし翻訳機を使うのであくまで中級者向けです。文学の様なハイコンテクストな文章をやるにはあまり向きません。(辞書を駆使する手もありますが)

また翻訳機を使わない場合手間が倍増するので簡易性が半減してしまいます。

 

・概要

・用意する物

・勉強法

・終わりに

以上の順で書きます。

 

◆概要

簡単に言うと好きな本(文章)を読みながら構文が分からない文章・分からない単語をそのまま翻訳機にかけて翻訳し、ノートに仏語・日本語両方を書き写します。

その後文章の構造と単語を自分が分かる様にノートに書き加えます。

これを読み終わるまで無限に繰り返すだけです。

簡単です。

 

◆用意する物

・翻訳機

DeepLが望ましいがGoogleでも可。

 

・辞書

使い慣れたもので問題ありません。

 

・紙(ノート)とペン

なんでも良い。普段使いというよりは量があるので専用にするのが良いかも。

Ankiとかでも良いと思いますが、記憶力や集中力に自信のない人は紙とペンで手書きする事をお勧めします。

 

・好きな本(文章)

これが結構重要。

ポイントは飽き無さそう・読み切れそうな本が良いでしょう。

記事などの短い文章ではなく、ある程度体系化された長文が良いので、本をお勧めします。

理由は同じ言い回しや単語が頻出するので、短い文章を沢山やるよりも読解力の向上が容易になります。

本の目安としてB1・B2はフランス語話者の中高生レベルの語彙量なので、中高生向けの本を選ぶとちょうど良いと思います。

出来れば小説などは避けた方が無難です。表現のレベルが高いので翻訳機の意味が無くなります。

 例えば私はフランスの教育制度に興味があるのでLe mondeが出版しているバカロレアのガイドに挑戦しています。バカロレア全体を網羅しているので、語彙の偏りもカバー出来ますし、文章が新聞よりなので分かり易いです。

旅行が好きな人はガイドブックでも良いですし、映画が好きな人は映画の雑誌でも良いと思います。

あくまでもポイントは自分が読んでいて面白い本です。

 

 

◆方法

  1. 読み始める
  2. 理解出来ない文章・分からない単語を見つける
  3. 翻訳機にかける
  4. 内容を理解する

  5. 日本語・仏語両方をノートに書き写す
  6. 書き写した物に理解し易い様に赤ペンなどで書き入れる
  7. 分からなかった文章を繰り返し読む

 ①ー⑦の繰り返しです。

もう少し詳しく書きます。

 

①読み始める

 

②理解出来ない文章・分からない単語を見つける

この時に番号などを振っておくと後から参照し易いです。

 

③翻訳機にかける

 

④内容を理解する

ザックリで良いので出てきた日本語の文と仏語の文を結び付け、仏語の文章を理解します。

 

⑤日本語・仏語両方をノートに書き写す

アナログ的に「書き写す」という作業が大切です。仏語の文章を理解した後で文章の意味をイメージしながら発声しつつ書き込みます。

 

⑥書き写した物に理解し易い様に赤ペンなどで書き入れる

左の見開きに仏語を書き、右に日本語を書くのが良いでしょう。

日本語の方が短くなるので、空いたスペースに解説を加える事がきます。

分からない単語、表現なども辞書で調べてここに書き込みます。

 

ちなみに汚いですが参考までに私のノートを載せておきます。

左端の番号が本の文章と対応しているので、読み返して分からないとき即座に参照出来ます。

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ノート

 

⑦分からなかった文章を繰り返し読む

前回読んだところから読み返します。

 

 

◆終わりに

いかがでしたでしょうか?

私はだいぶ効果が実感できて来ています…

 

このやり方が良いと思うポイントです。

  • 翻訳機を用いる事で翻訳に費やす脳力を節約し、理解できていないポイントにエネルギーを集中できる
  • 日本語を書き写している間は脳は休めるので、リズムを作れる

  • 「読む→理解する→書く→構文・単語理解」すると少なくとも4回、日本語を含めると5回以上1つの文章を読むことになる(イヤでも覚える)

  • 通常分からない単語や文は文脈に埋まっているので、読み返した時に理解し易い(思い出し易い)

  • 既知の単語でも知らない言い回しや使い方を発見する事が多い

 

改善の余地がありそうなポイント。

  • 文脈からインプットするので、単語の意味を網羅するのには向かない
  • 今の所完全に読解特化という感じで、アウトプット能力の向上にはあまり繋がらなさそう(現状の体感です)
  • ハイコンテクストな文章には無力で、翻訳機で省ける手間が無くなってしまう
  • 文章を手打ちでPCに打ち込むのが面倒(インプットではあるんだけど)

 

まあ最後のヤツはスマホGoogle翻訳使えば解消できそう。

こんなところかな…

最初はAnkiも考えたのですが、Ankiだと私は定着し難いですね。

私の場合は体の動きと脳が理解するという2つの動作を結び付ける事で記憶を強化しています。たぶん。

 

後で読み返した時にすらすら思い出せるようになっていれば、この方法は合うと思います。

めちゃくちゃ時間はかかりますが、無限にAnkiで単語を覚えるよりは読解力上がりますし、たぶんそのうちスピードアップしていきます。

 

 

そんなところでしょうか。

参考になれば幸いです。