2021/10/14 孤独

さて、遅れがちですが更新。

◆本日の勉強時間 1h

たぶんこんなもんか?

申し訳程度に授業の復習をした程度。

ほぼ授業だったしあまり書く事ないと思ったけど、まあちょっと色々気付きがあったので書いてみる。

 

ここ最近の問題は女性に話しかけられるかどうか、という、かなりどうでも良い事で悩んでいた節があったけど、これは恋愛云々というよりは自分の理想の振舞いと現実を比較して絶望し、そういう自分を乗り越えなければならないという内省的な面がある。

もちろんその女性には興味はあるんだけど…

 

まあそれは置いといて、そういうのをはじめに、女性を中心としたフランス社会の人間関係にちょっとウンザリしたというか、色々思う所があった。

まず以前書いたけど凝視してしまい、なんかチャンスくれたのに気付かずシカトみたいになってしまった事件があった。まあそれはもう良い。話すチャンスはもうたぶんない。

一方で他の女性も割と視線を送ってくる人がクラスにいて、これは水曜日の事だったんだけど、教室に向かってたら途中の階段に彼女が座っていて、目線の高さが同じだから目を合わさざるを得ないタイミングが合った。

目を合せて微笑みかけて来たんだけど、勘違いされたくないと思ってあからさまに目をそらしてしまった。

思い返せば普通に微笑み返して挨拶しておけば良かったんだけど、そういう社交性は持ち合わせてないので文脈的に「お前に俺は興味がない」、みたいになってしまったんだよな…

で、もうそれから顔を合わせるのを避けられてしまうという。

 

個人的には普通に話せればそれで良いんだけど、なんというか南仏みたいなラフさがなくてどうも他人と距離ある様に感じるし(実際は思ってるほどでもない気もするけど)、女性から男性に話しかける事は基本的にないのでこちらが空気読む必要がある。

そしてフランス社会は特に用事が無くても適当に話しかけることが出来る人が多い。日本社会(東京)ではほぼ知らない人に用事がないのに話しかけるのは奇抜な人かオッチャンやオバチャンだ。

私はそういう社会で育ったし、そうでもなくても基本的にフリートークが出来ない。

話してみたい気持ちはあるけど身に付けた文化がそれを阻害するんだよな。

そしてそもそもこんなに異性に興味を持って貰える機会に恵まれて来なかったので、興味を持ってくれる人を悲しませる事に耐えられない。

身に付けた文化によって私が理想の振る舞いが出来ない事で、双方に害をもたらしている状態だ…

 

そしてこういった状況を認識出来ているのは私だけだ。個人の振舞い全てを文化に転嫁する事は避けたいが、私という個人が身に付けた文化的振舞いがそうさせている事もひとつの事実だ。

 

こういった事を説明したい所だが、全ての人にそれは出来ない。

相互理解というのはこういうレベルでも難しいので永遠に出来る気はしないが、まあそういうモノを乗り越えていくべきなんだろう。

また私という個人がフランスで異文化を伝える使命を見出したところもあるが、それも傲慢な話だ。自身を理解して貰う事を文化の相互理解とするのはあまりにも厚顔無恥だと思う。

 

こうして個人差と文化差によって孤独が鋭く先鋭化されていくのを感じる。

非常に寂しく、悲しい。

 

しかし、これが私だ。

この理想とはかけ離れたコミュニケーションしかとれない、誤解を解きたくても解けない、そういう状況にいるのが私だ。これは受け入れなければならない。

そうして今にも崩れそうな孤独を受け入れ、解放し、自分に素直になれば恐らくこういう悩みからも解放されるだろうと思う…

 

文化だなんだと自分を誤魔化して、こういう風に振舞えないのは○○のせいだなんてやらずに、「私はあなたと仲良くしたいんだ」っていう事を気持ちと振舞いで示せば良い。必要であれば説明すればいい。

変なプライドや他人からどうみられるかという事を気にして委縮していては自身は開かない。

 

私は確かに日本人だし、日本文化を身に付け、それを伝える事が出来るし、多少なりともフランス文化を理解し、身に付けている。

しかしそれと私が私である事は全く別の事なんだ。

 

私は私の道を歩まなくてはならない。

 

 

そんなところでした。