フランスの大学試験対策 Tips(2022.1.14)

試験勉強についてこれまでの経験から学んだ事を書き留めるために、記録しておきたい。

随時勉強法や計画など思いついたことがあったら更新して行く予定。

 

2022.1.5

◆語学試験・大学のテストの形式とパターンの違い

◆これまでの試験対策及び日常の復習法

◆反省点

◆改善点

 

◆語学試験・大学のテストの形式とパターンの違い

さて。

語学試験、DelfやTCFの試験パターンと大学の試験が違うのは当然ですが、私の場合まともな試験対策は語学の試験でしかした事が無いので、それと比較して書きます。

 

・語学試験

皆さんご存知の通り、4科目あり、読み書き、聴解、会話があります(TCFは会話には会話はありませんが)。

なので試験で扱われる題材に対して、内容の説明と自分の意見の論証が主旨でした。

特に大学の試験と形式として近い作文では、市長に手紙を書く事やブログの記事の執筆などがメインで、自分の考えの表明という点では一貫していました。そのためにパラグラフを内容に応じて分けて書く能力が求められたと思いますし、重要なのは意見の論証、ロジックで、それさえ出来ていれば合格点を貰うことが出来、表現や文法の卓越さはどちらかというとボーナス点、という印象でした。

なので求められているのは状況の明確な説明やそれに対する自分の論証的な意見でした。

 

・大学の試験

大学の試験は授業で学んだ内容の説明に重きが置かれていて、概念をどの様に学問的に説明するか、という事が重要です。

形式的には「○○とは何か?」の様な短い質問に可能な限り引用と説明をする形式や、実際のケースを授業で理解した概念で説明することなどが求められます。

文法や綴りの正確さも求められますが、ここでは授業で学んだ事を最大限活かす事がポイントになります。

どの様な形式の問題であれ、一貫して体系的な概念の説明が求められます。

 

・相違点のまとめ

語学試験ではあくまでも状況に基づいた自分の意見が求められていたのに対して、大学では知識に基づいて概念を説明したり、さらにその知識や概念に基づいた任意の状況についての説明が求められる事が分かる。

当たり前の事ではあるが、この意味で語学学習よりも踏み込んだ能力が必要になる訳だ。

 

◆これまでの大学の試験対策及び日常の復習法

特に私が日本で受けた中等教育では、もっぱら知識が重視の物で論証を求められるなんて事はなかったし、重要なのは理解や説明能力というよりはあくまでも知識だった。

語学学校では文法知識や語彙は求められる物の、運用に重きが置かれていて説明というのは状況の描写がせいぜいで、あとは自分の考えの表明が重要だった。

 

その上で、大学の試験対策としてやってきた事は主に授業内容を再度まとめて、それを読み返して繰り返しインプットするという事をやっていた。

そして理解出来ていなかった点をあぶりだし、分からない所を失くす、という感じ。分からない所は都度調べたり考えたりして消化した。

次に日常的な復習だが、これはほとんどやれていなかったと言って良いと思う。

 

◆反省点・改善策

大きな反省点として、やはり復習が十分に出来ていなかった事だと思う。

この「概念の説明ができるレベル」に達するには、日々復習をしっかりして分からない所を咀嚼し隅々まで理解し、その上でバカンス期間の様な長期の休みで総合的な理解と説明能力を付けるようにするのが良い。

また説明能力を身に付ける為に、適切に論証・引用する能力も必要になるだろう。

つまりやっていた事は当たらずとも遠からずでリソースが圧倒的に足りていなかったと言って良いと思う。あるいはやらなかったというべきか。

あとは単純にフランス語の問題もあると思う。試験時に語彙が出て来なかったり、考えを上手く説明出来るだけの何かが無いとやはり厳しい。言いたい事は言えるけど正確さに欠くのは試験としてはアウトだし、言い回しを考えていては時間も労力もかかる。

問題点と改善策をまとめる。

・復習リソースの不足

→時間を作る。流石に少しづつ授業や課題にも慣れて来ているので、より意識的に復習をやる。これによって試験前の総合的な復習の時間を減らし、効率の良い勉強が可能になる。また実際リソース不足が起きる事も想定できるが、そういう場合は細部に拘らずあくまでも体系的な説明に重きを置く。

・説明能力の不足

→授業で学習した概念を資料を見ながら口頭で説明出来るようにする。特に定義と引用に注意する事。また具体的な例があればそれも利用する。

可能であれば実際的な分析もした方が良いが、あくまでリソースが許せば、という所に尽きる。

・語学能力の不足

→日常的にただフランス語を使うのではなく、意識的に用いる必要がある。どんな意味でどういうニュアンスでどんな表現で何が言えるのか。これは実際にイン・アウトプットを重ねないと難しいが、授業を受けたり復習する事でも向上させる事は可能な筈なので、可能な限りやる。

 

という訳で、実際の試験対策の流れとしては、「明確かつ体系的な理解」→「引用に基づく概念の定義と説明・具体例」→「口頭での説明」あたりが良いのかな、という印象。

授業の内容によっては纏められる部分もあるので積極的にやりたい所ではある。

また優先順位としては「概念の説明」>「明確な理解」で良いと思う。

なのでこの流れを授業毎に出来たらやる必要があるのかな。

 

2022.1.10

予習・復習方法や試験勉強の骨子になる計画について書く。

復習は課題との兼ね合いもあるのでどれだけできるのかは未知数だけど、極力こういう方法でやりたい。

これまでは授業の内容をただ追うだけ、みたいな感じだったので、それも内容を理解する方に集中したい。

 

◆各勉強方法

・予習

場合によって前情報がないのし、課題が実質的な予習になる事が多い。

その上で、課題をやるにしても事前にできる事として、授業のプランは配布されているはずなので、社会学的にどういう知見があるかをザっと確認する事は可能な筈なので、タイトル等の単語を辞典で調べて置くとか、事前にあたまに入れておくことが想定できる。

実際は予習に割く時間は多く確保できないと思うが、時間がある時はやるようにしたい。

 

・復習

復習はこれまで授業内容をなぞるだけで、分からない所を明らかにして理解する事はしていなかった…

なのでここはなぞって教員のいう事を一字一句写す事に注力するのではなく、理解出来ない所をクリアーにしていく事に時間を割きたい。

可能なら授業の内容を毎回自分の言葉で文章でもなんでも良いので、レジュメを作成するくらいの気持ちで、授業毎に都度でやった事が全体の内容のどの様な位置付けになっているかを確認するようにする。

前項でも書いたけど、課題に追われてそれどころじゃない可能性が高いけど。

 

・試験勉強

上記を前提として、理解出来ない事は都度解消した上で、授業計画や各授業のレジュメを見返しながら全体を纏まりとして理解する事に時間を割きたい。

そうするとここで出て来る「分からない事」は解像度の高い厳密な概念の定義などではなく、全体のつながりとして整合性が取れないように感じるだとか、理解出来ない全体のロジックが見えてくると思う。

【追記:2022.1.14】

この段階で、特に概念同士の体系的なつながりや、考案者の言ってる事を纏まりとして捉え、使える知識にするために、理解した事を極力視覚化して整理するのが良さそう。

イメージ的にはマインドマップみたいな樹形図とかそういう感じ。

 

◆勉強方法まとめ

共通項と方法をルーチン的にまとめると以下の様な感じになると思う。

全体像と内容の位置づけの確認(授業計画)

分からない部分の理解

内容のまとめ・説明

内容の視覚化・体系化(2022.1.14)

授業内容の学問的な位置づけ(?)

 

こんな感じかな。「学問的な位置付け」っていうのがどこまで可能なのか分からないけど、授業内容から体系的に知識を拡げる様なイメージかな。やりながらもうちょっと整理していきたい。