2020/3/27

日付が変わらない内に書いてしまいたいと思います…

 

ちなみに今日は差別について考察を書いてみる。

 

朝飯食った後、スーパーに買い出しに行った。

買い出しめちゃくちゃ面倒くさいから全然行く気にならなかったけど、まあ生活する必要があるのでスーパー行った。

 

まあまあ並んでて、たぶん入店までに30分くらい待たされたんじゃないかな。

しかし長引く監禁生活でみんな緊張感があったし、前回来た時もそうだったけど視線を非常に感じるんだよね…

しかも人によってはこっちを避けてるな、というのも分かる。

これがかなりストレス。

 

入店後、店内にしばらくいたけどアジアンは俺1人だけだった。

そんで普通に買い物してたら、セキュリティのお兄さんと品出ししてる店員が一緒にフザけて「コロナネーズ」とかデカい声で歌うように連呼し始めた。

さほど長い時間じゃなかったけど、俺に聞こえるようにワザとやっているとしか思えなかった…

 

それに加えて初めて監禁状態に入ってからで差別感情を向けられて、今まで経験したことのない恐怖を感じた。

一番は「差別する側が何を考えているか全くわからない」という事。

テレビで得られるようなシンプルな知識と適切に自分で考える能力があれば、今の状況でアジアンを差別するのが無意味な事は誰にでも分かる筈なのに、それが彼らには出来ない。

要するに彼らは論理的な思考を持っていないので、一般的な倫理感覚や論理感覚では考えつかない行動をとる可能性がある…

例えば「暴力を振るうと捕まる」といった様なシンプルな「原因と結果」すら想像できない場合だってあるはず。

もちろん賢い差別主義者ももちろんいるが、彼らはあらかさまなやり方はしないし、暴力を用いる事はほぼ有り得ない。なぜなら彼らは暴力を振るった後の結果を想像できるから。

 

よって賢くない差別主義者から直感したのは「何されてもおかしくないな」という事だった。

これは正直なところかなり怖かった…

フランスのスーパーで日本人が殴られたりした事件を知っていたのもあると思う。

この非常事態で悪意を持って差別感情を向けられるというのは恐怖でしかない。

平時であれば軽く受け流せたかもしれないが、かなり堪えた。

 

この経験で「ある国が大好きで渡航したものの、大嫌いになって帰ってくる」というのが体験的に理解出来たと思う。

まずこうした悪意のある人に出会うかどうか、という運要素がかなり大きい。

そして悪意を向けられた時に、どう考えるのか、どう対応するのか/したのかによって好きになるか嫌いになるか分かれるのだと思う。

 

例えば俺にとってこの悪意は紛れもなく「フランス社会の一部」だった。

それは善良な人々とは直接関係がないが、フランス社会はその闇を包含しつつ「自由」や「平等」、「博愛」を謳う訳だ。

そういう部分を受け入れられるかどうか、という事だろう。

 

率直に今の気持ちを書くなら、帰国までに俺がフランスを好きでいる保証はないな、と思った。

嫌いになる事はないと思うんだけど、ああいう悪意をこの状況で向けられるのはどの国にいようとキツいものがあるな、という感想。

 

まあそうやって悪意を向けてくる輩がいる一方で、普通に爺さんが「コレ袋に入れるの手伝って」と言ってきたり、状況を察したと思われるマダムが微笑みかけてくれたりするので、それもフランスだという事。

逆にそういう人たちがいなかったら、精神的にもっとキツかったかもしれないな、と感じる。

だから仮にそういう体験をした人がフランスを嫌いになってしまっても、理解はできるかな。

 

それに加えて「差別は良くない」と正論だけ言って人を責める人は信頼出来ないな、とも思った。

例えば「アラブ系が多い場所は治安が悪くて怖い」という偏見があった時に、「人種」や「貧困」で「差別するな」という人がいるけど、それって「差別されたことのない人」の言葉なんじゃないかな、と感じる。

実際に自分が一方的にそういう場所で「差別される側」になった時、そういう人たちはどう感じるんだろうか?

被害者になった時、理由がなんであろうと怖いものは怖い筈だし、それを避けるようになったり、それに対して偏見を持ってしまうのは、人間であれば自然な事だと思う。

それが例えば白人が多い場所で、白人に暴力的な差別を受けた場合でも同じ。

それを一方的に「お前の考え方は差別的だからおかしい」というのは間違っている。

悪いのは「差別」であって、加害をした輩でも、被害を受けたり怖い体験をして偏見をもってしまった人たちでもない。

更に治安の悪さは主に貧困から、差別は文化・習俗、教育などに起因してると思う。

 

そしていくら「差別は良くない」と言ってる人でも、わざわざ治安が悪かったり、差別が多いと言われているところには住まない筈だ。

極力避ける筈。これは差別でも何でもない。

 

纏めると以下の2点になる。

・悪いのは「差別」であって、人ではない

・しかし人の「差別」は文化・習俗・教育などに起因する

この整理が出来ていないと、とりあえず「差別は良くない」と思考停止的にリピートする事になってしまうと思う。

自分にしろ他人にしろ、「特定の判断」が事実と偏見(もしくは体験)のどちらに起因するものなのかよく考える必要があるんじゃないかな。

 

 

午後は勉強しながら日本の友達とまた長話をしてしまった…

最近あまりフランス語を話せていないので、ちょっとまた頑張りたい…

ただ学校の宿題用サイトめちゃくちゃ使い難くて、課題見つける過程を想像しただけでやる気なくなっちゃうんだよな。

それに自分で勉強できないから学校に行く選択をしたのに、これじゃあ出来る事も出来ないよ…

まあ自習の練習だと思ってとにかくやってみるしかないかな、と思う事にしてる。

最終試験もネット上で行うっぽいし。

しかしまだ4月21日に学校が再開する可能性もまだ残っているので、そちらも期待したい…

Delfも受けられる可能性あるし。

 

まあそんなところでした。